苗市*2019
- 2019.05.23 Thursday
- 18:00
みずみずしく輝く若苗が並んだ
雨降りの「苗市」
4月26日(金)と27日(土)、
今年も多摩市内の農家さんが育てた野菜苗の直売会「苗市」が開催されました。
会場はJA東京みなみ多摩支店の隣、グリーンショップ多摩の店頭(駐車場)です。
残念ながら初日のお天気は雨。
冬物のコートがほしいくらい肌寒い朝でした。
▲開店前の準備の様子。野菜苗が会場にずらり!
雨で潤った苗はシャキッと伸びて、より活き活きと見えました☆
▲苗を出荷した農家さんたち。
雨降りで、決して苗市日和ではない中、開場の9時より前にお客さんの行列が!
レインコートやジャンパーのフードをかぶり、しっかり雨の日の装い!
今日を楽しみにしてくださっていたのが良くわかります。
先頭に並んでいたご夫婦は「8時ちょっと過ぎには到着していたかな」
「毎年買いに来ていますよ。ここの苗は良く育つし価格も手頃でしょ。
苗を入れる段ボール箱も先にもらっておいたし、準備万端よ!(笑)」
常連のお客さんはさすがです。
段取りをバッチリ分かっていらっしゃる!
▲さぁ開店!列の先頭に並んでいたみなさん、買い物カゴを手に、
軽快に売場へ向かっていきました♪
人気なのは夏野菜の代表格、トマトやキュウリの苗。
自宅の庭でトマトやキュウリが収穫できたら、
そして採れたてをガブリと丸かじりできたら…と想像したら
やっぱり育ててみたいですよね!
▲(左)大玉トマトの苗。▲(右)アイコはミニトマトの中でも人気の品種。
▲(左)ピーマンの苗。▲(右)長ナスの苗。トゲの無い種類のナスの苗も。
夏の定番野菜は ほぼ揃うラインアップです。
トマト、ミニトマト、キュウリ、ナス、ピーマン、ズッキーニ、カボチャ、
オクラ、モロヘイヤ、シシトウ、パプリカ、ゴーヤ、スイカ、メロン、、、
色々な種類があって、迷ってしまいそう…!
いやいや、みなさん当然のように、今年どこに何をどれくらい植えるか、
ちゃんと計画してから苗市に臨んでいる様子でした。
買いたい苗のある場所へ一目散〜!
▲買い物リストのメモをチェック中!
選んだ苗を自分の買い物カゴやトレーに入れて、お会計に並びます。
買い忘れは無いかな? あれれ、お会計も行列です!
近くの貸し農園で家庭菜園をしているというご夫婦は
「今年で7年目。畑は広いし農作業は体を使って大変だけど、
自分たちで育てた野菜を収穫して食べるのが楽しくて続けています。
良い運動にもなるしね」と、お会計を待ちながら話してくれました。
夫婦で共通の楽しみが野菜作りってステキですね♪
▲お会計を待つお客さんたちの足下にもたくさんの苗が並びます。
お会計を担当するのは苗を出荷した農家さんたち。
買い物カゴから一鉢一鉢やさしく苗を取り出し、段ボール箱に入れ替え、
素早く電卓をたたきます。
自分たちで大事に育てた苗が、新しいご主人のもとへと旅立って行く瞬間。
最後まで丁寧に扱います。しっかりと大きく育てよ、と願いを込めて。
▲苗にプライスカードやバーコードが付いていなくても、
農家さんたち(写真右)は苗を一目見て種類と値段が分かります!
苗と同じくらい注目されていたのが稲藁。
もちろん市内産です。
作物の根元に敷けば、日よけや草よけになり、地温や湿度を自然と調節してくれる
優れもので、使い終わったら細かくして土と混ぜれば肥料になります。
▲稲藁は午前中で完売!
「明日また買いに来るから予約していい?」と申し出るお客さんも。
▲「苗よりも先に稲藁を買いました!」と市民農園3年目の男性。
同じ場所を続けて使っていると、稲藁の効果が実感できると話していました。
途中、強めの雨も降りましたが、構わずお客さんは次々に
列に並んではお気に入りの苗を抱えて帰られました。
「ここで苗を買わないと自分の畑が始められらない」と話す方も。
▲お会計には長蛇の列。傘を差しながら順番を待ちます。
▲買った苗を自転車の荷台に積んで帰る男性。
苗を買うお客さんの中に、農家さんのような装いの方や、
苗の見立てや栽培について詳しくお話してくださる方も居て、
「えっと、もしかして農家さんですか?」と尋ねたら
「いやいや、違うよ(笑)」
「趣味ですよ」
「実家は農家だったけど、自分は違う」と笑って答えてくれました。
とはいえ、苗ひとつでも買い求めに来てくださった方はみんな、
農を楽しみ、農の豊かさを知っている人たちなんだろうなと感じました。
農家さんたちが丹誠込めて育てた苗は、この2日間で続々と新天地へ。
これから市内外のあちこちで多摩市産の苗が元気に育っていくことでしょう。
この夏も、たくさんの実りを楽しんでいただけると良いですね!
そして、また来年も苗市でお会いしましょう!
その時は、良い収穫ができたか、教えてくださいね♪
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