増田さんの椎茸 菌床入荷

  • 2016.05.31 Tuesday
  • 18:49
増田さんの椎茸ハウスに
新しい菌床が入りました

 

5月20日の早朝。
多摩市で唯一菌床椎茸栽培を行っている馬引沢の増田保治さんのハウスに、新しい菌床を積んだトラックがやってきました。



 
8時半に菌床をトラックから降ろし、ハウスに移します。


  
ローラーコンベヤに載せてハウスに運びます。

 
菌床はおが粉が原料。重さは1つ2キロほどあります。


ハウスに運び込まれた菌床。すごい量です。

「菌床は棚に置く際に、とても気を使うんです」と増田さん。
叩いたり、ぶつけたりなどで菌床が振動すると生育が進んでしまう椎茸。手で押さえた圧力だけでも、刺激になってしまうのだそうです。手際よく、かつ丁寧な作業が求められます。時間のかかる作業なので、4人の助っ人が駆けつけました。
助っ人として初めて参加したという女性は、
「椎茸ハウスに入る機会なんてなかなかないので、おもしろいです」と、初体験を楽しんでいました。



菌床を棚に置いた後、菌床の外袋についている耳
(水分などを溜めるところ)を出していきます。


JA東京みなみ多摩支店の職員、板井さんも参加(上の写真左)。
「菌床椎茸の作業はやったことがなかったので、手伝わせてもらいました」と勉強熱心です。
初めての作業の感想は?
「大変でした。量も多いので」と板井さん。
量に加え、丁寧に扱うため時間もかかったそうです。
「夏にも作業があるそうなので、次回もぜひ手伝わせていただくつもりです」と、すでに次回の作業に意欲満々でした。


8時半から作業を始め、12時前に終了。
ハウスの中は真っ白な菌床で埋めつくされました。



 
みなさんお疲れ様でした。
 


作業終了後、みんなでお昼&おしゃべり。
 
午後、きのこ種菌メーカー「北研」の遠藤さんが来訪。今回入荷した菌床について、北研が外部検査機関に依頼した品質検査の報告書を持ってきました。



報告書の結果は「問題なし」。
こういった取り組みを知ると消費者も安心しますね。


昨年、遠藤さんにお会いしたときに、椎茸のおもしろい話を聞かせていただきましたが(その内容はこちら。出荷前の菌床ができる過程も紹介しています)、今回もさらに興味深い話を聞けました。
その1つをご紹介。

いつも食べている傘の部分を、私たちは椎茸そのものと思いがちですが
「椎茸の本体は、菌床の中にある菌糸なんですよ」と増田さん。

なるほど、菌糸が本体! じゃあ、私たちが食べている部分は、なんですか?
「植物に例えると、花、ですね」と遠藤さん。

花! 衝撃!びっくり 
確かに、胞子がある部分と考えると「花」なんですね。


収穫期に撮影した椎茸
 
「花」と言われると、なんだか椎茸がもっとかわいく思えてきました。
 
 
さて、菌床はこの後5か月間熟成させ
ます。
ハウスに、椎茸の「花」が満開になるのは秋ごろおかお(幸せ) 
このハウスの椎茸が育つまでは、別のハウスで時期をずらして栽培している椎茸を出荷します。

(昨年の「芽出し作業」の様子もご覧くださいね)

(K) 

 

calendar

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< May 2016 >>

selected entries

categories

archives

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM