多摩市援農ボランティア講習会レポートその3

  • 2015.12.29 Tuesday
  • 21:40
多摩市援農ボランティア講習会
新倉農園「いちごハウス」で実習

 
9月末からスタートした多摩市援農ボランティア講習会。
今回は特別講習ということで、施設農園での実習会がありました。
 
場所は、いちごやブルーベリーの観光農園を営む落川の新倉農園。
2月末から5月にかけていちご狩りができる新倉農園では、真っ赤で大粒の甘〜いいちごがいただけます。
agri agri でも、ここ2年、毎春有志でいちご狩りイベントを行っています。
(詳しくは、新倉農園agri agriのいちご狩りのブログをご覧ください)
 
12月16日(水) 13時半。




みなさん、ハウスの中に集合です。ハウス内は室温26度に調整されていて、薄手の長袖でちょうどいいくらいです。
ハウスは緑一色。花が咲くのは約1か月先です。
 
最初に新倉農園のオーナーである新倉さんから、いちご栽培とハウスについての説明がありました。




毎年春に、お客さんが満足できる美味しいいちごを準備するそのためには、綿密な生育計画が必要です。ハウス内の温度、水分、日照時間など、さまざまな要素のバランスを取りながら調整していきます。ハウスといえ、雨続きで日照時間が少なかったり、寒気でハウス内の温度が下がったりと天候にも左右されます。
ていねいに手をかけて育てることで、春の美味しいいちごの実りにつながります。

「ハウス内の温度や湿度、水分量などは全て、機械で自動制御されています」
毎年データを取り、品質、量を管理し、栽培法の改善に取り組んできた新倉さんのさまざまな工夫に、みなさん興味津々でした。
 
説明が終わると、本日の実習。
全員で、マイカ線を張る作業を行います。
マイカ線をいちごの鉢の側面に張ることで、いちごが傷つくのを防ぎます。



 
初めての作業に「できるかしら…」と不安の声が上がると、すかさず「大丈夫です! ぼくもできるくらいですから!」と新倉さん。この言葉に、みなさん思わず笑顔に。
新倉さんは、場をなごませるのが本当に上手です。
 
「ゆるすぎる?」「これじゃ、強く引っ張り過ぎかな?」などなど最初は自信なさげでしたが、コツを得ると2人組でじょうずに仕上げていました。


   

マイカ線を張ったら、線がたるまないように固定する器具をはめます。この器具をはめるときに、少々力がいります。1本1本、器具をはめ、マイカ線を挟んでいきます。

 

今日の作業はいかがですか?
「楽しいです。工作みたい」
「立っての作業だから、腰が楽ですね」
いつもの畑作業は、腰をかがめますからね。
ハウス内で暖かいということも、作業を楽に感じさせてくれているのかもしれません。
「ただし、夏場のハウスは50度以上になりますからね。体力との勝負ですよ」と新倉さん。確かに、真夏のハウスは厳しそうです
困った
 
みなさん、作業内容がわかるとサクサクと自分で進めていきます。


  

これには新倉さんも「すごいですね!」と感心。
これまでの畑での実習の成果が出ているのかもしれませんね!
 
作業が終わると最後に質問タイム。
「株の数は?」「ランナーはとるの?」「受粉は?」などなど、作業を体験したこともあってか専門的なものも含めいろいろな質問が出ました。
 
受粉の話が出たので、1つだけ咲いていた花で筆を使った受粉のデモンストレーション。




通常、受粉はみつばちにお任せするそうです。



「1か月後は花が咲いて、みつばちがたくさん飛んでいますよ」と新倉さん。
 
ハウスでの作業終了後は、次回、剪定実習を行う予定のブルーベリー畑を見学しました。

葉が真っ赤に色づいていてきれいです。
まるで紅葉のトンネルを歩いているようです。




「今日は暖かいハウスの中でしたが、次回は寒風吹く中でも作業しますのでがんばってください!」とにこやかに新倉さん。
 



次回は1月13日の午後の予定。
そのころは、紅葉したブルーベリーの葉が落ち剪定しやすくなっているそうです。
次回もがんばってくださいね!
 
(K)

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