増田さんの椎茸 芽出し作業紹介
- 2015.09.23 Wednesday
- 14:50
椎茸栽培クライマックス「芽出し作業」
5月末に増田さんのハウスに入った菌床(その様子は、こちらのブログで)。
順調に培養が進み、いよいよ椎茸が顔を出す時期に入ります。
その前に、欠かせない大事な作業が「芽出し作業」です。
菌床の入った袋をカットし、菌床を洗浄・乾燥させ表面をきれいにし、椎茸の生育に必要な水をたっぷり補給します。
「この作業が、椎茸栽培の中ではいちばん大変。そして、いちばん重要」という増田さん。
今回の作業が、椎茸のでき具合を左右するともいえるのだそうです。
約3か月間、袋の中でじっくり培養がすすんだ菌床たち。袋がカットされ、いよいよ外の空気と接触します。
袋の中で培養された菌床は、人間でいう垢のようなものが表面にたまったり、「分解水」と呼ばれる水分が出たりします。これらは椎茸の菌が元気に活動していることによって発生するものですが、そのままにしておくと、かびや病気の原因になりかねません。
菌床を洗浄し表面をきれいにすることで、椎茸が安全に丈夫に育つ準備をしてやるのだそうです。
左は作業済みの袋をカットした菌床。右はこれから作業します。
ハウスの中の菌床を、数日間かけて作業を進めていきます。
手早く作業することが必要ですが、椎茸は振動などの刺激で発生してしまう生き物です。
「手早く、でも、刺激を与えないように、丁寧に作業する。なかなか大変ですよ」と、手伝いに来ていた農家仲間であり、元消防団の先輩でもある萩原さんが教えてくれました。
手際よく作業を進める萩原さん。
ハウスの中の温度と湿度は、少し高めに設定してあり、そこにいるだけで、じっとりと汗がにじみます。
「椎茸は、寒さを感じて発生するんです」と増田さん。
椎茸は、春や秋の季節の寒暖の差で発生するのだそうです。
なるほど、だから秋の涼しくなる時期に、きのこ狩りが始まるんですね
この夏は猛暑と思いきや、夏の終わりは雨続きで急に寒くなりました。
不安定な天候に左右されず、ハウスの中で温度と湿度をしっかり管理して、ゆっくり時間をかけていい椎茸に育てる。菌床栽培の利点でもありますね。
もう1人、大学生のバイトさんが作業を手伝っていました。
体育系の大学に通うユウダイさんです。
かけもちしているバイト先の聖蹟桜ヶ丘の焼鳥屋では、以前から増田さんの椎茸を出しているそうです。
「美味しいですよね。こんな肉厚で大きな椎茸見たことない。店でも、すぐに売り切れちゃいます」
店で増田さんと話をするうちに椎茸栽培に興味をもち、バイトをすることになったのだとか。
都内で椎茸栽培のバイトをしている大学生って、なかなかいないと思いますよ〜
貴重な体験ですよね
「作業は大変だけど、楽しいです」とユウダイさん。
お母さまのご実家が農家だったことから、小さい頃はよく農作業を手伝ったそうです。
「好きなんでしょうね、育てるのが」と、だいぶ慣れた手つきで作業しながら答えてくれました。
焼き鳥屋でも、椎茸栽培の経験が役に立っているのだとか。
「『ぼくもこの椎茸作りを手伝ってるんです』ってお客さんに勧めると、みんな興味を持って頼んでくれるんですよ。」
それ、いいですね!
そういった、地域の中でつながり合える、生きたコミュニケーションができるのがうれしいと話してくれました。
ただいま大学4年生。就職は地元にUターンする予定ですが、
「こっちに残ってくれたら、本当はうれしいんだけど」と増田さんは、ちょっと残念そうです。
今回の作業後、1〜2週間ほどで椎茸が顔を出し始めます。
この秋の新しい増田さんの椎茸は、9月末頃に店頭に並ぶ予定です。
実はこの日、国立を中心に地元の農産物を扱っているお店「しゅんかしゅんか」の方が、増田さんの椎茸を販売したいと見学にいらっしゃっていました。この秋は、増田さんの椎茸を国立でも見かけるかもしれませんよ。
今から秋の味覚が楽しみです
(K)
5月末に増田さんのハウスに入った菌床(その様子は、こちらのブログで)。
順調に培養が進み、いよいよ椎茸が顔を出す時期に入ります。
その前に、欠かせない大事な作業が「芽出し作業」です。
菌床の入った袋をカットし、菌床を洗浄・乾燥させ表面をきれいにし、椎茸の生育に必要な水をたっぷり補給します。
「この作業が、椎茸栽培の中ではいちばん大変。そして、いちばん重要」という増田さん。
今回の作業が、椎茸のでき具合を左右するともいえるのだそうです。
約3か月間、袋の中でじっくり培養がすすんだ菌床たち。袋がカットされ、いよいよ外の空気と接触します。
袋の中で培養された菌床は、人間でいう垢のようなものが表面にたまったり、「分解水」と呼ばれる水分が出たりします。これらは椎茸の菌が元気に活動していることによって発生するものですが、そのままにしておくと、かびや病気の原因になりかねません。
菌床を洗浄し表面をきれいにすることで、椎茸が安全に丈夫に育つ準備をしてやるのだそうです。
左は作業済みの袋をカットした菌床。右はこれから作業します。
ハウスの中の菌床を、数日間かけて作業を進めていきます。
手早く作業することが必要ですが、椎茸は振動などの刺激で発生してしまう生き物です。
「手早く、でも、刺激を与えないように、丁寧に作業する。なかなか大変ですよ」と、手伝いに来ていた農家仲間であり、元消防団の先輩でもある萩原さんが教えてくれました。
手際よく作業を進める萩原さん。
ハウスの中の温度と湿度は、少し高めに設定してあり、そこにいるだけで、じっとりと汗がにじみます。
「椎茸は、寒さを感じて発生するんです」と増田さん。
椎茸は、春や秋の季節の寒暖の差で発生するのだそうです。
なるほど、だから秋の涼しくなる時期に、きのこ狩りが始まるんですね
この夏は猛暑と思いきや、夏の終わりは雨続きで急に寒くなりました。
不安定な天候に左右されず、ハウスの中で温度と湿度をしっかり管理して、ゆっくり時間をかけていい椎茸に育てる。菌床栽培の利点でもありますね。
もう1人、大学生のバイトさんが作業を手伝っていました。
体育系の大学に通うユウダイさんです。
かけもちしているバイト先の聖蹟桜ヶ丘の焼鳥屋では、以前から増田さんの椎茸を出しているそうです。
「美味しいですよね。こんな肉厚で大きな椎茸見たことない。店でも、すぐに売り切れちゃいます」
店で増田さんと話をするうちに椎茸栽培に興味をもち、バイトをすることになったのだとか。
都内で椎茸栽培のバイトをしている大学生って、なかなかいないと思いますよ〜
貴重な体験ですよね
「作業は大変だけど、楽しいです」とユウダイさん。
お母さまのご実家が農家だったことから、小さい頃はよく農作業を手伝ったそうです。
「好きなんでしょうね、育てるのが」と、だいぶ慣れた手つきで作業しながら答えてくれました。
焼き鳥屋でも、椎茸栽培の経験が役に立っているのだとか。
「『ぼくもこの椎茸作りを手伝ってるんです』ってお客さんに勧めると、みんな興味を持って頼んでくれるんですよ。」
それ、いいですね!
そういった、地域の中でつながり合える、生きたコミュニケーションができるのがうれしいと話してくれました。
ただいま大学4年生。就職は地元にUターンする予定ですが、
「こっちに残ってくれたら、本当はうれしいんだけど」と増田さんは、ちょっと残念そうです。
今回の作業後、1〜2週間ほどで椎茸が顔を出し始めます。
この秋の新しい増田さんの椎茸は、9月末頃に店頭に並ぶ予定です。
実はこの日、国立を中心に地元の農産物を扱っているお店「しゅんかしゅんか」の方が、増田さんの椎茸を販売したいと見学にいらっしゃっていました。この秋は、増田さんの椎茸を国立でも見かけるかもしれませんよ。
今から秋の味覚が楽しみです
(K)
- 四季折々、『農』のある風景
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