諏訪小学校「野菜バザー」その2

  • 2014.01.28 Tuesday
  • 11:35
諏訪小学校6年1組
自分たちの野菜を売りたい!「野菜バザー」その2

 
迎えた1月9日。午前11時、グリナード永山。

準備に手間取り、開店が5分押しに。
「ちょっと、11時オープンだったんじゃないの?」とお客さんの温かいクレームも受けましたが(笑)
それも商売の厳しさを知る大事な体験です。




初めて会うお客さんに緊張しながらも、夏バザーでの経験を活かして自分たちの野菜をアピール。



大根にかぶ、今回は、見栄えのいい「高級品」も並んでいます。
りっぱな野菜が並ぶと、お客さんの注目度もUPするよね。いい作戦でした。




11時45分閉店。しっかり完売できました。
 
そして気になる売り上げは…。
しっかり黒字化に成功!
経費を差し引いても、2,215円の儲け。

ゴールを決めて作戦を立てたことが、目標達成につながったことを身をもって体験しました。



 
なんですか、これは…!
どっかのドラマですか? シナリオがありましたっけ?
永山のお客さんは、エキストラでしょ。

なんて言いたくなるくらい、すばらしい成功ストーリー。
ステキ! うらやましい! こんな授業、うちの子にも受けさせたい!
 
こんな素敵な学習を指導しているのは、担任の関先生。
ご実家が農家の、男の先生です。子供の頃は、土日は農作業の手伝い。
今も、田植えと稲刈りの時期は、手伝いに帰省するとか。
「農作業は、大好きなんです。趣味の領域ですね」と笑いながら先生。



 
「『総合的な学習の時間』は、すべての教科で学んだことを活かしながら進める学習なんです。
なので、『農業を体験する』ことがゴールではなく、農業を通して、算数で学んだ計算で売り上げを考えたり、
理科の発芽の条件を実体験したり、国語の力でポスターを作ったり。
バザー体験は社会科の勉強でもありますよね。」
 
なるほど、教科で学んだことを生活や社会の中で実際に応用するということですね。
確かに、生きる中ではいろいろな知識を駆使してやりくりするのですから、大事な勉強ですよね。
 
バザー終了後、子供たちからはいろいろな感想が出てきます。
「野菜をつくるって大変」「お金ってすごく大事」
うん、うん。そうだね。

今回のバザーは、冬休み明けとあって、お年玉をたんまりもらった直後の子も多かった様子。
お年玉でたくさんお金をもらったけど
「2,215円だけでも、稼ぐのって大変」。
すごいですね、学校って。
家で、どれだけがんばればこんな言葉が子どもから出てくるんだか…。
 
この授業には、もちろんたくさんの方が関わっています。
5年生の米づくりでは、馬引沢の農家の増田さんが指導。
脱穀作業は東京地域センターの方々、JAの方もお手伝いしています。


     
 
また、今回学校外でバザーができたのは、多摩大学の梅澤ゼミの学生さんたちのおかげ。
ゼミの授業の中で地域をつなげる試みの一環として、
諏訪小学校の農園と地域をつなげたいと、さまざまな提案をしてくれたそうです。
バザー会場探しにも、奔走した学生たち。
特に冬バザーでは、
駅近くの施設をいくつも回りましたがなかなか交渉がまとまらず難航。
困っているところに永山公民館が協力してくれ、「学生さんのために、ひと肌脱ぐよ!」と

晴れてグリナード永山と交渉することができたとか。
地域とのつながりが、バザー成功につながりましたね。
日々の畑仕事も、率先して手伝ってくれたそうです。
 
 
ところで、今回の売上金はどうするんですか?
「今、子供たちに使い方を考えてもらっているところです」
自分たちの「儲け」とは言え、もとは学校のお金で始めた商売であることを子供たちには伝えています。
学校に何かお返ししたり、お世話になった方たちにお礼をしたり、でしょうか?
「どうするかは、子供たちが考えること。ぼくは、アドバイスするだけです」と先生。
この「子供たちに任せる」という先生の姿勢も、子供たちの自主性につながっているようですね。
何度も言うけど、ステキです。
 
子供たちが今回の農業体験を通じて、
「多摩市」という地元のよさに気付けるきっかけになればいいですね。

(K)
 

 

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