明治神宮「大嘗祭」宝船*2019

  • 2019.12.01 Sunday
  • 12:00

明治神宮「大嘗祭」へ奉納!

令和1回目の宝船が完成しました★

 

11月23日(勤労感謝の日)に全国の神社で行われている「新嘗祭」は、

その年の収穫物を神様にお供えして感謝を捧げるお祭り。

農業に携わる方々にとって一大イベントです!

 

明治神宮でも毎年行われており、新嘗祭当日には、

都内JAなどの農業団体が制作した野菜の宝船や

全国各地から届く農林水産物が奉納され、回廊に展示されます。

 

▲本殿の前の回廊にずらりと並ぶ全国各地の特産品。

 

多摩市の農家さんが所属するJA東京みなみ(多摩・日野・稲城)も

毎年 明治神宮で野菜の宝船を制作し奉納しています。

 

 

そんな新嘗祭ですが、今年は新天皇ご即位後初めて迎えるため

「大嘗祭(だいじょうさい)」といい、日程はいつもより早い11月14日。

 

JA東京みなみの皆さんは、

大嘗祭前日の13日(水)午前中、現地で宝船を制作されるとのこと。

天皇一代に一度限りの祭典ですから、特別に気合いが入りますね!

 

▲朝9時。宝船を展示する回廊に農家さんたちが集合していました。

 

多摩市・日野市・稲城市それぞれから集まった野菜の荷をほどき、

いよいよ制作スタート!

 

 

作業エリアには、新鮮で立派な野菜や果物がたくさん!

これらが船に積まれていくんですね〜

「神様に供えるものだからね、良いものを揃えたよ」と農家さん。

この日のために大切に育ててこられたのがうかがえます。

 

▲この船に積んでいきます。

 

用意された野菜をよく見ると、収穫方法が販売用とは違ったように見えます。

例えばブロッコリーやカリフラワーは茎を長めに残し、キャベツは根っこごと。

「後でこの部分に(船と野菜を繋ぐ)紐をくくり付けるからね」と教えてくれました。

 

▲根っこごと収穫されたキャベツ。

 

▲カリフラワーの葉っぱを取りのぞく農家さんたち。

 

「いやぁ、このカリフラワー立派ですね。色も良いし、詰まってて」

農家さんも他の農家さんを褒めてしまうほど、立派な野菜ばかり。

 

奉納する野菜を手掛けた農家さんたちは

「形が良いのはもちろん、大きさが決まってるんです」

「立派だから良いかなと思って大きいのばっかり持ち込んでも、

宝船のデザインが崩れちゃうから、ちゃんと規定サイズのものを、ね」と

話してくれました。

 

▲持ち込んだ大量の野菜をひとつひとつ加工していきます。

 

▲2段目の白菜を並べて調整中。

 

宝船を美しく見せるには、土台部分になる白菜の並びがポイント。

真っ直ぐ平行に置くことに最大の注意を払います。

もうひとつは、白菜の芯の部分が正面となるため、カットした部分を

さらに丁寧に削って、白くてツルリとした面になるように整えます。

 

 

「白菜のおしりの部分が顔になるからね」

「べっぴんさんに仕上げてあげないと」

宝船制作の時、農家さんたちは職人になります。

 

↓こちらは単にカットしただけの白菜。切り口が真っ直ぐです。

 

細やかなカッターさばき(?)で、切り口の角や側面を削り落として

白い部分を際立たせ、切り口全体に丸みを持たせます。

 

↓こちらは仕上げ後。白くてツルツルのお肌になりました!

 

キレイに整えられた白菜のおしりが並んだら、

赤カブ、キャベツ、ブロッコリーを載せます。

 

▲キャベツの根元には紐が付けられ、船と結ばれていました。

 

▲ブロッコリーを隙間無く並べ、大根を載せました。

 

開始から約1時間。船の側面ができてきました! 整然と並ぶ野菜が見事!

 

 

その頃、多摩市の農家さんたちが稲穂を美しく束ねていました。

「これは俵の縛り方。縁起が良いし、格好がつくからね」と小形さん。

毎年この宝船作りでは稲穂の飾りを担当しているそうです。

せっかく稲穂を束ねるんだからと、縛り方にもこだわります。

 

▲「この縛り方だと無駄がないんだよ」小形さん。

 

▲毎年、稲穂は多摩市産。今年は小暮農園より。穂が輝いて見えます☆

 

船の帆となる部分は、なんとネギ!

日野市産のネギ約120本を使って、紐ですだれを編むようにして作っています。

今年は天候が悪くて良いネギを揃えるのが大変だったと話していました。

 

▲ネギを編むのも職人技!

 

船の前と後ろにも野菜が華やかに付けられていきます。

「前をもっと盛らないと」「カブだな、ここにカブをもっと付けよう」

 

▲鮮やかな色の大根や人参、真っ白でツヤツヤなカブでたっぷり装飾。

 

さぁ、いよいよクライマックス!

みなさんが注目する中、ネギの帆が掲げられます。

 

 

▲遠目から全体のバランスを確認するみなさん。

 

ネギの帆の上には多摩市産の稲穂も飾られました。

中央に置かれた特大の冬瓜に、大嘗祭を祝う「祝」の字を施して…

 

 

記念すべき令和1回目の宝船、完成〜☆

 

▲船の周りには葉牡丹やパンジー、かぼちゃなどが飾られました。

 

野菜が隙間無くピシッと並んでいて美しいっ!

豪華でありながら品の良さも感じます。

多摩市・日野市・稲城市の野菜そのものも見事ですが、

船を制作する技術もまた素晴らしいものでした!

 

11時半過ぎ、完成した宝船の前で農家さんたちが記念撮影♪

 

 

今日の天気予報では雨マークがあったものの、作業中は薄曇り、

完成するころには晴れ間も見えるくらい、お天気が味方してくれました。

「雨が降らないか心配で、週間予報を毎日気にしていたんです」とJA職員。

たしかに、この作業は雨だったら大変ですよね。

無事に完成して安堵の表情でした。

 

▲観光に来ていた外国の方が、出来上がったばかりの宝船を撮影していました。

 

「いいね、今年も。キレイなラインが作れた」と振り返る農家さん。

華やかな部分に目が行きがちですが、土台に注目して見ると、

JA東京みなみの宝船は作り手の几帳面さがものすごーく伝わってきました。

 

この3市の農家さんたちによる伝統芸能のような素晴らしい宝船制作、

令和の時代もその先もずっと続いていきますように☆

 

 

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