2018年度 援農ボランティア講習会

  • 2019.01.16 Wednesday
  • 11:41

第3回全体講習会で「堆肥作り」実習

 

普段は、それぞれの受け入れ農家で実習している援農ボランティア講習生ですが、

年に数回、全員で参加する全体講習会があります。

12月19日(水)の13時から、今年度3回目の全体講習会がありました。

場所は、連光寺にある小島農園。

実習内容は「落ち葉集めと堆肥作り」です。

 

 

 

小島農園は、連光寺小学校のすぐそばにあります。

ゆるく傾斜した畑には、冬野菜が元気に育っていました。

農園では、年間60〜70種類の野菜を栽培しているそうです。

 

▲小島農園に集まった講習生たち。

 

「昭和40年半ばまでは、うちも田んぼで米を作っていました」と小島農園の小島豊さん。

子どもの頃は、畑の端に小川が流れていたそうで、この辺りは一面田んぼだったのだとか。

そう言えば、すぐ裏手の都立桜ヶ丘公園には、谷戸の風景が残る棚田が残っています。

 

▲講習生に説明する小島さん(正面)。

 

さて、さっそく堆肥作り実習開始です。

良い野菜は土づくりからとも言われます。

落ち葉や牛糞などを混ぜ合わせて作る堆肥の中には微生物がたくさん。

微生物が活動している土は、フカフカしています。

この土が、根を張ったり、水や空気を取り込んだりと、

野菜が育つための良い環境を作ってくれます。

 

小島農園では、落ち葉やわら、籾殻、米ぬか、牛糞などを合わせ、

さらにエコプラザの土壌改良材(市内で廃棄された剪定枝や草などから作ったもの)を混ぜ、

2年ほどかけて野菜栽培に適した堆肥にしていくそうです。

今回は、その堆肥の素となる落ち葉を集め、堆肥作りの仕込みをしていきます。

 

 

落ち葉があるのは、小島農園の栗畑。

 

 

まずは、栗畑一面に散った落ち葉を集めます。

熊手を使って集めた落ち葉を、ビッグサイズのバッグに詰め込んでいきます。

 

 

 

落ち葉は畑の隣にある、堆肥用の木枠に入れていきます。

2、3回入れると、落ち葉がすでに木枠の半分の高さまで迫ります。

「そろそろ、上から踏みましょう」と小島さん。

上から踏み固めてかさを減らします。

 

 

そこに水と米ぬかを投入。

この作業をくり返し、

落ち葉と米ぬかをミルフィーユ状に重ねていくそうです。

 

▲落ち葉の上に米ぬかと水をかけます。

 

半時間もすると、栗林にはずいぶん落ち葉がなくなりました。

「スムーズに落ち葉が掃けるように、

葉っぱが落ちる前に地面に落ちた枝や不要な栗のイガなどを

取り除いておくことが大事なんです」と小島さん。

確かに、地面を熊手で掃いたときに、何かに引っかかったり、

ゴミなど不要な物が混ざったりすることがほとんどありませんでした。

事前のひと手間が、効率的な作業につながるんですね。

 

 

みなさん、さすが日頃の実習の成果が出ていますね。

作業が早い!

栗林の地肌がどんどん見えていきます。

 

最後の落ち葉班が木枠へと向かいます。

 

 

溢れんばかりの落ち葉を3人がかりで、ふみふみします。

 

▲「フカフカで、意外と楽しい」と講習生。

「小学生に頼むと、喜んでやってくれますよ」と小島さん。

 

作業は、1時間で終了しました。

実はこの作業、小島さん一人でやると、休み休みではありますが、3日かかるそうです。

さすが、ボランティアが集まると、大幅な時間短縮につながりますね。

 

 

集めた落ち葉は、この木枠の中で

途中、底から混ぜ返す「切り替えし」を行い、翌年の5月まで寝かせます。

 

 

寝かせている間に、

葉に着いた土着菌などの微生物が、落ち葉を分解、発酵させていくそうです。

「中の温度は、60度くらいになるときがありますよ」と小島さん。

60度! 微生物の力はすごいですね!

落ち葉の分解が進むとミミズが出て、さらにそのあとカブトムシの幼虫が出てくるのだとか。

その虫たちが、さらに良い土にしてくれるのだそうです。

良い土って、自然の生き物たちに助けられながら育っていくんですね。

 

▲帰りに、農園の裏手にある「棚田」を見学。

 

木枠満杯の落ち葉ですが、

翌年の11月頃には、分解されてなんと1/5のかさになっているのだとか。

自然の力、恐るべし。

その分解が進んだ落ち葉を、軽トラで野菜畑まで運び、

牛糞や藁などと混ぜ合わせ、

さらに2年ほどかけて仕上げていきます。

長い道のりですね。

 

▲畑に置かれた、作ってから2年目の熟成した堆肥。

 

「正直、堆肥作りは大変」と最後に小島さん。

落ち葉集めも切り返しも、かなりの労力がかかります。

けれども、自然にあるものを循環させながらの土作りは、

環境への優しさにもつながると小島さんは話します。

「こうやって、人手があるとあっという間に終わる。いいですね」と

援農ボランティアの力に感謝していました。

 

▲栗林には、すっかり落ち葉がなくなりました。

 

 

初めて堆肥づくりを体験した講習生たち。

小島さんの話にずいぶん感心していました。

 

さて、講習もあとわずか。

ラストスパートで、頑張ってくださいね!

(K)

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