アスパラガス採りっきり栽培講習会

  • 2018.03.23 Friday
  • 16:40

アスパラガスの収穫講習会がありました

 

一般的には定植から3年目頃から収穫が本格的になり、10年ほどは同じ株で収穫するアスパラガスですが、

それを1年で収穫し終える「採りっきり栽培®」。

この1年、多摩市の4軒の農家が明治大学の協力を得ながら取り組んできました。

そのアスパラガスがいよいよ収穫の時期を迎えます。

 

昨年7月のアスパラガス様子

 

3月1日。

アスパラガスの採りっきり栽培®に取り組んだ農家を対象にした、収穫講習会がありました。

教えてくれるのは、明治大学の元木准教授と学生さんたちです。

 

「収穫講習」というので、収穫のしかたかな? と思っていたらそうではありません。

テーマは「凍霜害を受けたアスパラガスの見分け方」です。

 

最初に講習の説明をする元木准教授

 

収穫期に気をつけたいのが、「凍霜害(とうそうがい)」。

読んで字のごとく、低温で凍ったり霜がついたりすることで、

若茎(アスパラガスの食べる部分)が変色したり、脱水状態になり、しわが寄ったり若茎が倒れたり。

そうなると、出荷できなくなります。

「放っておくと、次の若茎が伸びてくれません」と元木先生。

早めに凍霜害を受けた若茎を見つけ取り除くことで、

次の新しい若茎を伸ばし、収穫増につながるのだそうです。

 

そこで、今回の「凍霜害を受けたアスパラガスを見極める」という講習会。

いつもの講習スタイルとは違うようです。

最初に1人ずつに配られたのは問題用紙。

「参加した全員に解いていただきます」という元木先生の言葉に、ちょっとドキドキします。

 

さっそく問題に挑戦です。

問題用紙には

「凍霜害を受け、すぐに取り除く必要があるものはどれでしょう?」という同じ質問が、10問。

1問ごとに、いろいろな複数の若茎の写真が示してあります。

 

 

途中、「取り除く必要がある若茎は、1本とは限りません。全部かもしれません」と学生さんがアドバイス。

え〜〜難しい。

素人の私の目には、正直違いがよくわかりません。

部屋を見渡すと、農家さんが頭を抱えています。

一緒に参加した、南多摩農業改良普及センター、JA東京みなみ多摩支店の職員も、「う〜ん」と難しい顔。

これは手ごわそうですよ。

 

まるでテスト会場。

 

どうにか最後まで解いたところで、今度はタブレットにチェンジ。

次は「農業学習用ソフト」で学習するのだそうです。

 

 

このソフト、農作業にたずさわる人向けのソフトで、

元木先生監修のもと、明治大学とNECソリューションイノベータ株式会社が共同開発中のものなのだとか。

問題を解き進めながら、凍霜害で取り除く若茎を見極めるポイントが理解できるよう作られています。

一般の農家さんに試すのは、なんと今回が初めてなのだそうです!

 

 

最初はタブレットの操作に戸惑っていましたが、みなさんすぐに慣れた様子。

 

タブレットの操作方法は、学生さんがサポート。

 

参考資料を読み、問題を解く。答え合わせをし、解答のポイントを確認。

指でタップしながら、次々と問題を解いていきます。

解くうちに、ポイントが徐々にわかってきたようで、

「お、全問正解だった!」「繰り返すと、だんだん正解が増えてくるね」と農家さんからも笑顔のコメント。

「わかりやすい」と好評でした。

 

学生さんの「すごい!合ってますよ」の声に

照れ笑いする農家さんも。

 

約20分間ほどタブレットで練習した後、再度、最初に取り組んだ紙の問題に挑戦します。

みなさん1回目のときの苦悩の表情から一転、あまり迷わずに選択していきます。

鉛筆の動きも速い! すごい効果ですね。

答え合わせでは、

「おっ! 正解」と嬉しそうな声も上がっていました。

 

問題を作成した「採りっきり栽培®」担当の田口くん。

4月からは大学院でさらに研究を続けるそうです。

 

タブレットでの学習の後、元木先生から詳しい説明もあり、

講習会が始まって1時間で、みなさん基本的なポイントは理解できたようです。

 

さあ、座学の後は、小形農園(馬引沢)のアスパラガスの圃場へ。

 

 

黄化した養成茎を刈り取った後なので、畑には何もないように見えますが、

よく見ると、土からちょこんと若茎が顔を出しています。

かなり直径が大きいです。

先生も

「これはいいアスパラガスができますよ!」と太鼓判を押していました。

 

頭部の薄い桃色が美しい若茎

 

さっそく、凍霜害で取り除く若茎がないかをチェック。

「これは取り除くね」

小形さん自ら見極め、取っていきます。

座学での成果がでていますね!

 

はさみで丁寧に取り除きます。

 

ちなみに、アスパラガスは凍霜害を受けても食べられるものもあります。

1つ食べさせていただきました。

「甘い!」

採れたてということもあり、生でも柔らかい。しかも甘い!

これは、大きく成長したときのアスパラガスを期待しちゃう味です!

いやあ、楽しみだあ〜きらきら

 

先生の説明に耳を傾ける農家さんたち。

 

暖かさが続けば、2週間ほどで収穫できるまでに成長するようです。

3月中には、みなさんに顔見世できるかな?

 

(K)

 

 

 

 

 

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