ミニトマト「ソバージュ栽培」勉強会
- 2018.03.13 Tuesday
- 11:02
瑞穂町の農場を訪ねて勉強会
昨年、明治大学にも協力してもらいながら市内の4軒の農家で挑戦したミニトマトの「ソバージュ栽培®」。
今年、新たに参加したいという農家も増えているようです。
そこで、JA東京みなみ多摩支店と相澤農園の相澤孝一さんの呼び掛けで、
瑞穂町の農場を訪ねてのソバージュ栽培®の勉強会がありました。
昨年の市内のミニトマトのソバージュ栽培®
瑞穂町の農場を紹介してくれたのは、
ソバージュ栽培®用のミニトマトの種苗を販売し栽培指導を行っている、
パイオニア エコサイエンス株式会社の川崎さんです。
参加した農家は、昨年栽培に挑戦した相澤孝一さん、青木克訓さん、小島豊さんに、
新しく始めたいと手を上げた、太田茂さんと伊藤忠男さんの5名。
今回は、相澤農園で働く援農ボランティアの2名も参加しました。
ソバージュ栽培®に適したミニトマトの品種。
(パイオニア エコサイエンスのホームページより)
2月28日(水)
14時半に多摩市を車で出発し、約1時間半で瑞穂町に到着。
瑞穂町と言えば、狭山茶が有名ですね。
昔から農業が盛んな地域で、国道から一本道を入ると広い農地が広がっていました。
訪ねたのは、「株式会社いなげやドリームファーム」が営む圃場の1つ、
「瑞穂うでっこき農園」の北ヶ谷戸事務所。
話を伺ったのは、農場長の鈴木泰男さんです。
「いなげやドリームファーム」は、瑞穂町、入間市、所沢市に30か所近い農園を持ち、
野菜やきのこ類の栽培を行い、スーパーマーケットいなげやに直接出荷している会社です。
左から2人目が農場長の鈴木さん。
昨年で2年目というミニトマトのソバージュ栽培®。
「売り上げは大きかったですね」と鈴木さん。
1年目は150株、2年目は200株と、株数を増やしてきたそうです。
ただし、昨年は夏の長雨、秋口の台風と例年にない気象状況で、収穫に苦労したとか。
収穫時の苦労は、多摩市と同じですね。
「普通の天候なら、かなりの売り上げが見込めたと思います」と鈴木さんは話します。
天候に左右されたといえ「売り上げは大きい」という言葉は頼もしいもの。
栽培のコツを教えてもらいました。
コツの中でも重要だと話すのが
「収穫期は、毎日手入れをすること」
収穫期は、実の量が多いこともあり収穫は大変。
しかし放っておくと腐ったり割れてしまったり病気になったり。
地面に落ちた実には、害虫も寄ってきます。
「とにかく、毎日足を運び、綺麗にしておくことで収穫量も上がります」と教えてくれました。
この農場では、社員の他、シルバー人材センターも活用し、収穫作業にあたったそうです。
実体験をもとにした鈴木さんの説明は、具体的でとてもわかりやすい。
多摩市の農家さんからの
「誘引はどうやって?」「堆肥の割合は?」「肥料は?」などの質問にも丁寧に答えていただき、
みなさん、うなずきながらメモを取っていました。
帰り際にも質問が続いていました。
丁寧な管理が、成功につながったと話す鈴木さん。
やりながら考えていくこと。コツコツやること。
「大丈夫。1年間やってみれば、わかってきますよ」と最後に応援してくれました。
瑞穂町から戻った後は、農家レストラン「青木農園」で
今回の勉強会と今後のソバージュ栽培®について、お酒を飲みながらの話し合いも行いました。
まずは「勉強会お疲れ様」でカンパイ!
新しく加わる農家さんだけでなく、昨年取り組んだ農家さんも、
この日の勉強会で、栽培への意欲が高まったようです。
ミニトマトについて熱く語り合いました。
今年の夏の天候がよければ、ソバージュ栽培のミニトマトは豊作になるかな?
agri agriも楽しみに夏を待ちたいと思います。
(K)