多摩市議会議員さんが用水路掃除

  • 2019.04.04 Thursday
  • 10:00

市議会議員さんの一ノ宮用水清掃活動プロジェクト

 

多摩市議会の総務常任委員会のメンバーで、一ノ宮の田んぼの用水路を掃除するプロジェクトを実施しました。

きっかけは、年に2回行われる総務常任委員会と農業委員会との意見交換会。

 

そこで、田畑に落ちているゴミの問題を、農家から聞いたそうです。

生活圏が近い都市部の田畑には、ゴミが風で飛ばされてきます。

中には、故意に投げ入れる人もいるかもしれませんね。

農家にとって不愉快なのはもちろんですが、消費者としても、食べ物を作っている場所にゴミが落ちているなんて、良い気持ちではありません。

 

 

都市農業の現状を肌で感じようと、これまでも市内の畑の草刈りをしたり、朝顔のつる巻きを手伝ったりと、市内の農家と関わりながら勉強してきたそうです。

 

▲昨年、朝顔市に出荷する朝顔のつる巻きを手伝った時の様子

 

今回の田畑のゴミの問題に関しいても

「啓発活動の前に、まずは自分たちで現状を知ろうと考えました」と委員長の池田さん。

委員会の中で声をかけ、清掃活動実施に至ったそうです。

 

 

場所は、市内でいちばん大きな田んぼがある、一ノ宮の太田農園の用水路。

 

▲田んぼを囲むようにぐるりと用水路が流れています。

 

当日の議員の参加メンバーは、5人。

3月27日の9時半前。

近くの小野神社の駐車場で胴長に着替えスタンバイ完了です。

 

▲ガッツポーズ!

 

予定よりも30分前に準備が終わり、皆さんやる気満々のようです。

 

議員の他に、関わりのある市の職員も参加しました。

用水路のポンプの停止や施錠の管理などのため下水道課、用水路の生き物調査を担当し注意事項ややり方指導のため環境政策課、議会事務局、そして農業政策を担当する経済観光課。

大所帯です(^^)

 

さあ、いちばん下流からスタート!

みなさん、恐る恐る、もしくは、安全に注意してゆっくり、用水路に入っていきます。

 

 

水は澄んで見えますが、下には泥が貯まっています。

歩くたびに泥が舞い、水が濁ります。

「ゆっくりでいいよ」と声をかけ合いますが、濁らせずに歩くのは難しそうですね。

 

 

野球のボールをゲット。様々な形状のプラスチックケースも。

空き缶も次々出てきます。

「結構あるね」

ビニールゴミもたくさん。

「ここは市の水路なので、年に数回掃除はしますが、ここまで細かくはなかなかできないですね」と下水道課の職員。

 

「ごめん、たばこが下に流れていった!」

後ろにいる人が、流れてきたたばこをキャッチします。

連係プレーです。

 

▲用水路の脇には白い桜が咲いていました。

 

ゴミの中に貝や小さなエビが混じることも。

「それは、用水路に戻してください」

環境政策課の職員が声をかけます。

 

 

用水路が曲がるところや草が茂っているところには、ゴミが多くたまっているようです。

 

 

園主の太田茂さんと用水路のすぐそばに畑がある小暮和幸さんもやってきました。

 

▲奥正面左が太田さん、右が小暮さん

 

「早くからありがとうね」と小暮さん。

市が管理する前は、用水路を使う農家で作った「用水路組合」で、年に1回清掃活動を行っていたそうです。

 

用水路のちょうど半分のところにある橋の上に、太田さんが飲み物を用意してくれていました。

しばし休憩です。

 

 

この日は、晴れて気温が20度まで上がり、野外活動には持って来いの日。

田んぼを見渡しながらの休憩は、気持ちが良いいですね。

「水はどこから田んぼに引くんですか?」

議員からの質問に、小暮さんが答えていました。

 

 

さあ、後半も頑張りましょう!

 

 

この用水路は「生き物調査」が行われた場所です。

その調査で、トウキョウダルマガエルという都の絶滅危惧種に指定されたカエルも見つかりました。

「田んぼは、生き物を育てる場所なんだよな」と小暮さん。

 

この用水路は、側面に木を使っている部分があります。

木の柵はコンクリートの壁に比べ、水をゆっくりと流し、程よいよどみを作ります。

田んぼに住む生き物たちにとって適した場所になっているはずと、環境政策課の職員が話していました。

 

 

「上流のほうが、下流よりもゴミが多く感じますね」と議員の一人。

こんな住宅看板も!

 

 

風で飛ばされてきたのでしょうね。

そういえば去年は台風が何度も通過しました。

 

 

時間が経つにつれ、ゴミがどんどん目に入るようになりました。

ゴミも、意識しなければ目に入らないけれど、意識することで見えてくるものかもしれませんね。

 

約2時間かけてゴール。

約330メートルの清掃が終わりました。

全部で5袋!

お疲れ様でした。

 

「実際に体験してみることで、ゴミへの意識が生まれますね」と議員。

意識することの大切さを感じると話していました。

 

「一度だけではだめ。できれば、これからも続けていければ」

掃除を終えた議員の皆さん、気持ちよい笑顔です。

 

 

 

ポイ捨ては絶対だめだけど、風に飛ばされるゴミは、なかなか防ぎようがないなあ…。

そう感じていましたが、でも、そうか! 

ビニールなどは、飛ばされないように工夫したり、飛ばされたら追いかけて拾ったり(もちろん危険のない限り)。

道ばたでゴミを見つけたら拾ってゴミ箱に捨てることも飛ばされない工夫だなあ。

いろいろ工夫できそうです。

私もゴミに対する意識が少し芽生えた気がする、今回の取材でした。

 

 

(K)

 

 

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