恵泉ファーマーズマーケット紹介
- 2018.10.12 Friday
- 10:00
恵泉ファーマーズマーケットで
多摩市産野菜販売
多摩市南野にある恵泉女学園大学は、農場で有機園芸を体験する「生活園芸」が全学部の1年生の必修科目なのだとか。
ユニークですね。
有機農業体験を通して、農作物を育てる厳しさや収穫の喜びを実感すると共に、そこで育まれた一人ひとりの心の豊かさを、
家庭に、さらに地域社会に広げていくことを目指しているのだそうです。
「農業から地域社会につながっていく」ということでしょうか。
毎年、同大学の多くの学生が「せいせき朝顔市」や「農業ウォッチングラリー」などの多摩市の農業イベントや援農に参加するなど、地域の農業で活動しています。
その恵泉女学園大学で、年4回開催されている恵泉ファーマーズマーケットに、多摩市の農家さんが参加していると聞き、行ってきました。
8月25日(土)。
場所は、南野キャンパスのオーガニックカフェに隣接するスペース、河井道記念ラウンジです。
▲入り口では、かわいいファーマー人形がお出迎え。
今年度で2年目になる恵泉ファーマーズマーケット。
キャンパスに隣接する教育農場で学生たちが育てた、農薬や化学肥料に頼らない有機野菜「恵泉やさい」の他、地元農家の野菜や園芸グッズ、地元のパンなども販売しています。
今回、多摩市から野菜を出したのは、㟁(きし)農園、小暮農園、柚木農園の3軒。
前回は、相澤農園の野菜が並びました。
11時オープン。
「毎回買いにきている」という常連さんが、さっそくやってきました。
地元農家のテーブルには、オクラ、なす、きゅうり、ゴーヤ、ししとうなど、夏野菜がずらり。
多摩市産野菜直売所「いきいき市」で最近人気の、㟁農園の食用ほうずきと生きくらげもありました。
多摩市の味噌「原峰のかおり」も3種類。
店頭に立つのは、㟁農園の伊藤さんとお手伝いに駆けつけた武内さんです。
▲お客さんと話す、伊藤さん(右)と武内さん(左)
恵泉ファーマーズマーケットの実行委員を務めるのは、澤登ゼミの4年生。
「企画も運営も、ほとんど学生に任せています」と話すのは、有機農業学が専門の澤登早苗教授です。
澤登先生は、大学の教壇に立つと共に、教育農場の農場長として有機栽培を学生に指導しながら、山梨にある自宅農地で自ら有機作物を育てているというパワフルな方。
さらに昨年度から多摩市の農業委員も務め、多摩市の農業にも協力しています。
学生たちが企画するイベントを盛り上げたいと、今回は澤登先生が育てた有機ぶどうやオーガニックキウイフルーツジャムの販売もありました。
▲右が澤登先生。
3人は今年度の多摩市農業委員のメンバーです。
「ファーマーズマーケットの開催は、学生たちからの提案なんですよ」と澤登先生。
この春卒業した学生が、2年生のときに体験学習プログラム(FS)で訪れたカリフォルニアで、本場のファーマーズマーケットを目にし、
地元で育てた野菜で地域の人たちとつながるその様子に、
「自分たちが作った野菜で、地域をつなげたい」と考え、
ぜひ大学でもやりたいと、昨年度から始めたものです。
今年度はそれを1つ下のゼミ生たちが引き継いだそうです。
学生さんたちが育てた有機野菜が並ぶお店、「恵泉やさい」。
収穫したての有機トマトやなす、パクチー、切り花など、色鮮やかに並んでいました。
▲じゃがいもは大小よりどりみどりの量り売り。
恵泉園芸センターの雑貨、地元のパン屋「どんぐりパン」、
卒業生によるアロマハンドマッサージなどなど、今回の出店数は10軒。
バラエティ豊かです。
▲恵泉園芸センターは、可愛い麦わら帽やタオル、
リースの材料なども販売していました。
▲たくさんの種類のパンが並ぶ、地元で人気のどんぐりパン。
▲フランス式アロマセラピストによる本格ハンドマッサージ。
オープンキャンパスが同時に開催されたこともあり、高校生親子も足を運んでくれました。
いつもの直売所とは少し違ったお客さんたちに出会えるのも、出張直売会の楽しさの1つですね。
会場内には三線の心地良い音が広がり、お客さんも癒されながら買い物していました。
マーケットは3時半に終了。
4時間半という短い時間でしたが、学生さん、地元の方たちと、新たな出会いがあったイベントでした。
温かく柔らかい印象を受けたのは、女子大だったからかな。
次回の恵泉ファーマーズマーケットは、10月20日(土)。
地元農家も参加予定だそうですよ。
農家と学生さんたちが作った、美味しい野菜が並ぶマーケットに足を運んでみてください。
▲マーケット終了後にみんなで記念撮影。
(K)
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