2019年度 援農ボランティア講習@小暮農園

  • 2019.09.07 Saturday
  • 09:55

援農ボランティア講習@小暮農園

「ニンジンの種蒔き」

 

今年で5年目になる多摩市の援農ボランティア講習会。

5期生のみなさんは、4月の開講式の後、

それぞれ実習先の農家さんのもとで農作業を学んでいます。

 

8月27日(火)、小暮農園(一ノ宮)で講習生Sさんの実習があり、

取材とお手伝いを兼ねて畑におじゃましました。

 

ここのところ、毎日うだるような暑さで、

畑仕事は早朝と夕方にしかできないような日が続いていましたが、

この日は久しぶりに最高気温30℃を下回る涼しい日。

おまけに集合時間が15時半と、日差しが和らぐ時間帯に

ちょっとホッとしました。

 

▲畑に向かう講習生のSさん。

 

今日はニンジンの種蒔きの実習。

まずは小暮さんから作業の説明がありました。

「これでニンジンの種を2粒ずつ落としていくから」と、登場したのが

ニンジンの種を蒔く便利な機械=播種機(はしゅき)。

 

 

種は直径2〜3mmほどの小さな丸い粒。

これを指で摘んで蒔いていくのは大変な作業です。

 

 

でも、この播種機の力を借りれば楽々♪

種を入れるケースに、何百粒かをザッと入れて、

蒔きたい場所のマルチ(黒いビニール)の穴に合わせ、手元のハンドルを握ると、

同時に4つの穴へ1粒ずつ種が落ちていく仕組みです。

 

▲種を播種機のケースへ。

 

▲ハンドルを握ると、4ヶ所の穴に同時に種が落ちます。

 

「1ヶ所に2粒ずつ蒔くから、穴の真ん中に2粒がくるようにして、

種と種の間を1cm、深さも1cmになるように軽く埋めてから、

土をかけてください」と小暮さんから説明がありました。

 

▲小暮さんの手本を良く見て、深さや土の被せ方を確認。

 

「わかりました! やってみます!」とSさん。

小暮さんが種を落としていった後に続き、

Sさんとわたし(agri agriスタッフ)が畝の両サイドにしゃがんで

種を埋めていくことに。

 

畝の長さは約14m。全部で5本の畝に種を蒔きます。

敷かれたマルチは、通称“9415”といって、

幅90cm・4穴・15cm間隔のマルチシートです。

では穴の数は・・? 途方に暮れそうな地道な作業が始まりました。

 

▲マルチを敷いた畝が4本と、マルチ無しの畝が1本、計5本の畝に種を蒔きます。

 

「今まで、収穫や選別作業が主だったから種蒔きは初めて」とSさん。

指先で慎重に種の配置を確認しながら、土を被せていきます。

 

「これで良いのかしら。芽が出なかったらどうしよう!」

何と言っても、ここは農家さんの畑。

心配になる気持ち、分かります!

Sさんは「ちゃんと芽が出てきてくれますように…」と言いながら

同じ作業の連続も、丁寧に進めていきます。

 

 

Sさんが援農ボランティア講習会に参加しようと手を挙げたのは、

市内に住む友人から勧められたことがきっかけでした。

農作業の経験は無いけれど、野菜作りに興味があったSさん。

体験型市民農園を借りている友人と、農業関係の仕事をしている友人の

2人から、ほぼ同時期に援農ボランティア制度の話を聞いたそうです。

 

「2人の友人同士は繋がりが無いのに、同じように勧められて、

これは運命だ! と思って申し込みました(笑)」

 

講習生として小暮農園に通うようになって、

種蒔きから袋詰めまで、全て農家さんの手作業の積み重ねと知り、

市内産野菜への想いが強くなったSさん。

「野菜ができるまでには大変な過程があると分かって、

もっと大事に食べようと思うようになりました」

 

 

小暮農園で収穫したタマネギを料理して食べた時、

その美味しさに感動したそうです。

「タマネギを丸ごとスープにしたり、

そのままレンジで温めてポン酢でいただいたり。

甘くてタマネギそのものが美味しいから、シンプルに!」

 

3人の子を持つ母でもあるSさん。

新鮮な野菜で作る料理をとても楽しんでいらっしゃいました。

タマネギの丸ごとスープ、贅沢ですね〜。

脇役になりがちなタマネギも、こんな風に主役に抜擢されて、

きっとタマネギは喜んでいたに違いない!

 

▲小暮さんの奥様の敦子さん(写真中央)も一緒に、みんなで着々と作業は進みます。

 

「種を埋めるとき、石があったら取り除いてね〜」と、

小暮さんから指示がありました。

たしかに時々、土の中からコロコロと小石が出てきます。

「ここは多摩川の近くだから、深く掘ると石が出てきちゃうのよ」と、

奥様の敦子さん。

種蒔きをしながら石拾い。これも作物を育てるのには大事なひと手間。

ちゃんと根が張れるように環境を整えてあげます。

 

▲「こんな大きな石が!」

取り除いた石は畑の脇に避けておきます。

 

種に土を被せ終えたら、今度は土と種を圧着させるために、

その上を足で軽く踏んでいきます。

小暮さんのお手本に習って、Sさんも恐る恐る足を乗せていました。

 

何かを踏んで遊んでいるわけではありませんよ〜!

 

「土と種に隙間があると、出てきた根が土に届かなくなってしまうからね。

こうして、しっかり土と種を密着させておくことが大事」と小暮さん。

 

全体重ではなくて、軽く土を押さえるくらいの加減で足を乗せると、

土の中の空気が抜けて、ぎゅっと土が沈むのが分かります。

 

 

つま先だけで押さずに、均一に力をかけるように意識しながら、

ひとつひとつの穴に、ぎゅっ、ぎゅっと押しては進みます。

片足立ちになるので、軸足になる方(わたしは左足)が鍛えられそう!

 

全部で5本ある畝に蒔いた種と土を圧着させ終わる頃、

周りの景色が薄暗くなってきました。

時折吹く風は涼しく、秋の虫の声が聞こえてきます。

 

▲左側のネットが付けられている畝もニンジンの畑。

発芽後、雨粒や日差しが直接当たるのを防ぐ工夫です。

 

「さぁて、18時です。終わりにしましょう」と

小暮さんから声がかかり、今日の作業は終了!

「ありがとうございました!」とSさん。

「今日も助かりました。ありがとうございます」と小暮さん。

作業に夢中になっていると、時間が経つのはあっと言う間ですね。

 

Sさんに今日の実習の感想を伺うと、

種蒔き作業のように、地味で地道な作業も飽きることは無く、

「わたしにとって農作業自体が新鮮なので(笑)」と笑顔。

援農ボランティア講習会を楽しんでいらっしゃる様子でした。

 

その後、Sさんと小暮さんは自宅に戻って、今日の作業を振り返り、

次回の実習のスケジュールや内容を打ち合わせていました。

 

▲次回はタマネギの種蒔き。その頃にはニンジンが発芽してるかな?

 

今日、種蒔きをしたニンジンはお正月頃に収穫シーズンを迎えるそうです。

それまでの間、水やり・除草・間引きなど、数々の行程が待っています。

 

Sさんが話してくださったように、ひとつの野菜が売場に並ぶまで、

農家さんの大変な手間隙があることが、実習を通して見えてきます。

多摩市の農業を肌で感じることができるのも、

援農ボランティア講習会の良いところですね。

 

これからも、ぜひ実習を楽しんで♪

市内産野菜での料理もたくさん作って食べてくださいね!

 

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