アスパラガス圃場見学ツアー*2022

  • 2022.04.26 Tuesday
  • 12:00

市内アスパラガス栽培農家さんが参加!
『多摩市アスパラガス圃場見学ツアー』


多摩市産アスパラガスの走りの頃を迎えた4月中旬。
アスパラガスの採りっきり栽培®に取り組む農家さんたちの
「他の栽培農家の畑を見たい!」「どんな工夫があるか知りたい!」といった

ご要望から、農家同士で市内の圃場を視察する『見学ツアー』が実現しました!

(主催:多摩市役所 経済観光課 農政担当)


▲朝9時、多摩市役所の地下駐車場から出発〜!

ツアー参加者は、採りっきり栽培を始めて数年のベテラン農家さんから、

この春に初めて収穫を迎えた農家さんや、今年初めて定植した農家さん、

来年から始めようと検討中の農家さんまで全12名。
市職員のガイドで、市内8軒の農家さんの圃場を順に巡ります。

最初に訪れたのは、萩原農園(連光寺)。
「ここには何本植えました?」「品種はなんですか?」「紫色もあるんですね」
みなさんから早速の質問攻め。
萩原さんは「紫アスパラガスに黒い袋を被せてピンクにしようかな」と
新色挑戦への意気込みも話してくれました。


▲どこに何の品種を定植したかを書いた自作の看板で説明してくれました。




▲「甘みが強い」「生でサラダにしても美味しい」と、好評の紫アスパラガス。


同じく連光寺地区の小島農園でも、萌芽したアスパラガスがお出迎え。
昨夏は指導員からお褒めいただくほど良好な生育で、巡回指導の成果が現れていました。
具体的にどんな管理をしていたか、小島さんから教えていただきました。


▲「2ヶ月に1回、苦土石灰をここにザーッと撒きました」と小島さん。





▲収穫した後の切り口から、まだ水分が溢れ出ていました。


次は、果樹の下でアスパラガスを栽培している小形農園(馬引沢)。
小形さんは「日照は影響あるけど、これだけ採れれば助かりますよ。
ここのところ連続して出荷できているし、お客さんも喜んで買ってくれる」
と、今年も出だし好調な様子です。


▲ブドウ棚の下にアスパラガス畑があるのは、他では見ない光景かも!?




和田の臼井農園は、昨年導入後、この春が初めての収穫。
臼井さんは「出始めたときに霜にやられてしまって」と話していましたが、
萌芽した
アスパラガスは太く、収穫後の切り口を見てもその太さが分かります。

若茎の凍霜害
はベテラン農家さんも経験済み。
「うちもそう。ダメになったのはもう伸びないから、すぐ切ることにしてる」
「もう少し萌芽時期が遅い品種に変えてみようかな」といった案も出ていました。

(※凍霜害の詳細は2018年「アスパラガス採りっきり栽培講習会」のブログをご覧ください)




▲太いアスパラガスは特にみずみずしく、甘くて美味しい!


次は柚木農園(和田)。
一直線上にニョキニョキと揃って顔を出しているアスパラガスの姿を見て、
「おお〜」「太い!」「収穫が急がしそう!」と、みなさん感心しきりです。
良い収穫のためには、養生期間中いかに健康で大きな株に育てられるかがポイント。
繁茂する時期の病害虫対策や栽培管理について、柚木さんから教えてもらいました。




▲明日か明後日には収穫サイズになるかな?


青木農園(和田)のアスパラガスも順調に萌芽。
まだまだ寒い日もあるのでネットを被せて対策をしていました。
「太いのがけっこうありますね」「これとか、良いサイズだよね」
美味しそうなアスパラガスがあちこちに!





畑のすぐ近くで農家レストラン「農家料理 青木農園」を営む青木さん、
「アスパラガスは茹でると甘い汁が出るの。その茹で汁でごはんを炊くととても美味しい。刻んだアスパラガスを炊きたてのごはんに混ぜて、アスパラごはんに」。

茹で汁を活用するレシピは目からウロコ☆ あ〜食べたいっ!
他の農家さんは、
「この前、うちで採ったのを食べたけど、いつもの感じで茹でたら茹で過ぎなかんじになって(笑) やっぱり採れたては柔らかいんだね。さっと茹でるだけでいいみたい」
「収穫した後、長さを調整するのに下の太いところを少し切るじゃない、今朝、その切ったやつの皮を剥いて炒めて食べたら、甘くて旨い!」
などなど…
農家さんならではの美味しい採れたて体験談に、思わずお腹がぐぅ!と鳴りそうでしたよ!

さぁさぁ、見学ツアーは終盤。一ノ宮地区へ。



小暮農園(一ノ宮)のアスパラガス畑は、しっかりと作られた高畝が特徴。
カマボコ型の畝の頂上から、いくつもアスパラガスが伸びていました。
「こちら側は鶏糞、向こう側は牛糞と肥料を分けてる」と、小暮さんから説明が。
区画ごとに仕込む堆肥を変えて生育や味に違いが出るか実験中です。






太田農園(一ノ宮)も、太くて立派なアスパラガスがニョキニョキ。
収穫後の切り口の大きさを見て「すでに収穫されたものも太いですよね」
「もうかなりの量を出荷されたのでは?」と、みなさんから嬉しい質問も。
太田さんは「今までで今年が一番いいね」。サイズも収量も好調な滑り出しです。






8軒の圃場を一気に巡り、充実のツアーとなった今回。
ベテラン農家さん、これから取り組む農家さん、双方に大きな収穫があったようでした。

同じ栽培方法でも、所変われば管理や工夫は農家それぞれ。
土づくりや畝の形、養生期間中の肥料の与え方から、マルチシートを剥がすタイミング、
霜よけ対策に至るまで、畑の特性に合わせたノウハウが散りばめられていました。
何よりも順調な萌芽の様子を見ることができ、今後への期待が高まるばかり!

多摩市産アスパラガスは今が旬☆
ぜひ、市内直売所で見かけたらお求めくださいね♪

(a)

※「採りっきり栽培」は、パイオニアエコサイエンス株式会社の登録商標です。

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