多摩市農業後継者育成セミナー

  • 2019.12.04 Wednesday
  • 12:00

市内農家さんがパネルトークに登場☆

「多摩市農業後継者育成セミナー」

 

11月16日(土)、JA東京みなみ多摩支店にて、

多摩市と多摩市農業委員会が主催する

「多摩市農業後継者育成セミナー」がありました。

 

市内農業者の後継ぎとなる方はもちろん、

農業を継ぐかどうかまだ分からない…という方も、

まずは、実際に農業を継いだ現役農家さんの率直なお話を聞いてみよう! と、

開催されたのが今回のセミナー。全国でもあまり例の無い企画なのだそうです。

 

パネリストとして市内農家の

太田盛久さん(一ノ宮)、藤井睦夫さん(関戸)、増田保治さん(馬引沢)が

登壇されるとのことで、取材に行ってきました!

 

▲会場には若い方も含め 参加者の方でいっぱい!

 

最初に、多摩市役所市民経済部の鈴木部長から開会の挨拶があった後、

多摩市農業委員会の小暮会長より、

「今日は、多摩の農業の第一線で活躍している方々が来てくれました。

お三方のお話を聞いていただき、ぜひ一緒に、これからの多摩の農業を

盛り上げていただけたらと思っています」とお話がありました。

 

▲多摩市農業委員会の小暮会長

 

次に、今日のコーディネーターを務める

東京都農業会議 田中誠 経理・担い手担当部長から、

都市農業の現状や農地の継承についての説明がありました。

「東京の都市農業は、いわゆるフリースタイル。

例えば、地方の高原地帯で農業をやろうかとなれば、レタスやキャベツなど

その土地に適した野菜だけを大量に作って市場へ出荷…という方法もあるけど

都市農業は何を作っても、どこへ売っても自由。

アイデア次第で可能性が広がるし、経営スタイルも多彩」と田中さん。

都市農業の特徴や魅力を分かりやすくお話ししてくださいました。

 

▲東京都農業会議 経理・担い手担当部長の田中さん。

 

次に、今日の主役であるパネリスト3人の自己紹介がありました。

太田さん・藤井さん・増田さんともに、就農されてから10年前後が経過。

以前にagri agriでも営農の様子やお人柄を取材させていただいていますが、

近年もますますご活躍著しい農家さんたちです。

 

▲過去のagri agri取材時の農家さんたち。左から太田さん・藤井さん・増田さん。

 

 

そして、田中さんの進行でパネルトークがスタート。

 

まずは、農業を継ぐまでの経緯について。

実家が農家だったみなさん。幼い時から農業を身近に感じていたのだと思いますが、

継ぐことについては…

「どうにか継がずに済まないかなと、考えてました(苦笑)」

「興味が無かった。家でどんな野菜を作っているのかも知らなかった」と、

当時の本音がポロリ。

「農家は儲からないからサラリーマンが良いよって親が勧めて」という方も。

 

▲太田盛久さん(中央)。一ノ宮で米・野菜・果樹を栽培。

実家の農業を継ぐ前は別の仕事をしていたそうですが、

「いずれは継ぐだろうと思っていた」と当時を振り返っていました。

 

 

農業とは別の世界で働いていたみなさんですが、

ご両親の想いを受け、また農地をとりまく環境が変わりゆく中、

時を経て農業を継ぐことを決意。農家として新しいスタートを切ることに。

 

しかし後継者ではあるものの、一農家としては新参者。

いわゆる地域デビューはどうだった? という問いに…

「最初はどんな野菜を販売したらいいのか迷いました。

でも組合や仲間みんなが温かく迎えてくれて、ありがたかった」

「これは多摩の特徴だと思うけど、まるで家族のように接してくれた」と、

多摩市の先輩農家さんたちの温かさに触れ、すんなりと入っていけたそうです。

 

▲藤井睦夫さん(中央)。関戸で野菜や果樹を栽培。

栽培の特徴について、「同じ野菜を作るにしても他の人と時期をずらしてます。

また、ぶどうなど他の人がやらない作物を選びました」と話していました。

 

また、多摩市のように消費者と生産者との距離が近く、

販売先もたくさんある都市農業のメリットについてもお話がありました。

 

「買ってくれる人が近いから、評価とかがダイレクトに伝わってくるのが良い」

「朝採り・新鮮な野菜をすぐに買ってもらえるのは良いよね」

 

わたしたち消費者も、採れたての野菜の美味しさに何度感動したことか!

地産地消の良さを、作り手も食べる側も感じているということですね☆

 

▲増田保治さん。馬引沢で椎茸を栽培。

「祖父は原木椎茸農家でしたが、私は菌床栽培にしました。狭い宅地でも

利益が出せて、多摩市ではニッチな作物だったので」と話していました。

 

「ずばり、農業をやって良かったなと思うことは?」との問いには

3人とも「家族との時間が増えたこと」と回答!

「家族との会話が増えたし、夫婦仲が良くなったかな(笑)」

「子どもが農作業の手伝いを楽しんでくれていて、将来は託せそう」などなど、

農業を通して家族の絆が深まったようです♪

 

また、農業の世界に入って驚いたこととして、

「農業をやっている人って、自分が得た知識経験を広めようとする人がほとんど。

『教えてあげない』なんて言われたことが無い。

みんなで共有して、一緒にやろうという仲間意識が強いんですよね」とも。

 

▲今後の営農や将来について、「父が継承し残したいと思っている景観を

自分も残していきたい」と話していた太田さん。

 

田中さんの質問に次々と答えてくださった太田さん・藤井さん・増田さん。

意外な回答や興味深いお話がいろいろ飛び出しました。

とても分かりやすくて親しみやすいお話ぶりに、

時間を忘れてもっと聞きたい! と思うほど。

 

 

最後は参加者の方へのメッセージ。

「農業で夢は追える。一緒に夢を追って実現しよう」

「成せば成る。組合や先輩農家も支えてくれます。決して一人ではない」

「多摩には最高の仲間たち・家族ぐるみの付き合いができる先輩たちがいます。

減り続ける都市農地、ぜひ歯止めをかけるべく一緒にできたらと思ってます」

 

なんて心強い言葉!!

会場の皆さんから、大きな拍手が送られました。

 

 

参加者の若い世代の方からは、

「今日は突っ込んだ話が聞けて良かった」

「今日のセミナーで、自分のことを考える良い機会になったし、

人生のターニングポイントになるかもしれない貴重な場となったと思う」

「いつかは継ぐつもりだったけど、今から準備しておこうと思いました」

といった感想がありました。

 

みなさんの市内農業への熱い想いをたっぷり感じた今回のセミナー。

普段はなかなか聞くことのできない貴重なお話も聞けてしまいました!

東京都農業会議の田中さん、市内農家の太田さん・藤井さん・増田さん、

素晴らしい時間をありがとうございました。

 

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